鴨江観音彼岸会の見どころ
浜松はバイクの主要メーカーの発祥地として知られているだけではなく、さまざまな観光スポットがあることで人気です。
神社仏閣も多く、中でも鴨江観音は古くから住民の信仰を集めています。
鴨江観音を擁する鴨江寺は浜松市西部の中央区鴨江にあり、発祥は奈良時代と言われています。
元弘3年(1333年)には文献に鴨江寺の名が登場し、天正18年(1590年)には寺領を豊臣秀吉によって215石、寄進されたことが資料にも残っています。
境内が鮮やかな朱色で統一されている鴨江観音は、地元の人たちから「お鴨江さん」と呼び親しまれており、特に春彼岸会には多くの人が集まります。
バス停を降りてすぐ目の前にある仁王門や、境内にある辨天堂、七福神巡りなどは見ごたえのある写真撮影スポットです。
また、八角堂の東側にある水向地蔵や、阿伽井戸なども鴨江観音に行ったら必ず見ておきたいスポットです。
鴨江観音因縁の井戸と言われる阿伽井戸の浄水を、おトウバやお地蔵様に手向けることが、供養につながると言われています。
ちなみに、秋のお彼岸には鴨江寺で千体地蔵の開眼法要が営まれます。
鴨江観音春彼岸会の開催時期
お鴨江参りとして人気の高い春のお彼岸会は、3月18日から24日にかけて開催されます。
すぐ後の4月8日が花祭りということもあり、5分咲程度の桜の花が楽しめるのも春彼岸会の特徴です。
春彼岸会では、初仏の為の初彼岸まいりを始めとして、亡くなってしまった父母や親しい人のための孝行まいり先祖供養、ペット供養などが行われます。
また、彼岸明けの夕刻になると「撥遣(はっけん)法要」を厳修するのが習わしです。
故人や先祖、水子の供養料は3,000〜7,000円、ペット供養の場合には3,000〜5,000円の供養料が目安です。
春彼岸会の期間と重なって、はままつフラワーパークの桜並木がライトアップされますので、立ち寄ってみるのもおすすめです。
総長1.6kmもある桜並木のトンネルは、夜桜で観るとまた格別の趣があります。
鴨江観音へのアクセス
鴨江観音には、境内東入口に若干の駐車スペースもありますが、春彼岸会の期間は大変混み合いますので、境内北側などにある有料駐車場を利用することになります。
ただし、春彼岸会の間は近隣道路の特別交通規制がありますので、自家用車でアクセスするのはできるだけ避けたほうが無難です。
公共の交通機関を利用するのであれば、浜松駅前バスターミナル3番のりばで「鴨江廻り医療センター行き」に乗車し、「鴨江観音」バス停で下車するのが便利です。
JR浜松駅からも歩いて15分ほどの道のりですので、観光を兼ねて徒歩で行くのもいいかもしれません。