浜松市はみかんで有名?
みかんの生産地はどこが有名なのかといった話題になると不動の1位として取り上げられる事が多い和歌山県がピックアップされることが多いのですが、実はその上位を狙う位置に静岡県が入ることが多いのです。
愛媛県と2位争いでデットヒートを繰り返すことが多いのですが、ミカンは果実数の多い表年と少なくなる裏年が発生するとのことで、1年ごとに生産量にかなりの差が出るといった情報もあります。
つまり、静岡県はみかん収穫量などのみかんにまつわるランキングで上位に来るような県でありその県を代表する食べ物でもあると言えるのです。
この静岡にまつわるみかんを色々と掘り下げると、1つのみかんにたどり着きます。
それがオートバイで有名な静岡県浜松市にある『三ヶ日みかん』です。
三ヶ日みかんとは
三ヶ日みかんは静岡県浜松市の北区三ヶ日地区及びその周辺地域で清算されたウンシュウミカンブランドの1つです。
ウンシュウミカンは和歌山県と愛媛県と静岡県の3県が多く生産しているみかんであり1年間で10万トン以上生産されています。
みかんも色々とブランドがありその地区の特徴や特色を表す果物になっているのですが、浜松市の特徴である日照量の多さを活かして、光合成を効率よく行い質の高く糖度が高くて美味しいみかんを栽培しているのです。
三ヶ日みかんの歴史
三ヶ日みかんの歴史は江戸時代にまでさかのぼるので、歴史ある果物の1つになります。
江戸時代中期に和歌山県から山田弥右衛門という人物が静岡県浜松市の北区三ヶ日町平山地区にキシュウミカンを持ち帰ったのがスタートで、1830年から続く天保の時代にウンシュウミカンの栽培もスタートしました。
現在の三ヶ日みかんはウンシュウミカンであり、このタイミングでキシュウミカンからウンシュウミカンに切り替わったと考えられています。
その後明治時代になるとウンシュウミカンをみかん園として本格的に育てられるようになり、大正時代になると専任技術員が付くようになり防風林を用意したり剪定などの技術を指導することになります。
その結果、三ヶ日地域では質の良いみかんが栽培されるようになりみかん栽培のメッカとなるのです。
戦後は2回にわたる開発計画や公式キャラクターの認定など様々な経緯があり日本を代表するみかんの一角に成長します。
静岡県による認可制の第三者認証制度において『しずおか農水産物認証制度』を取得しており、地域団体商標にも登録されるなど安心安全の日本のみかんブランドになったのです。
三ヶ日みかんの魅力
三ヶ日みかんの魅力はなんと言ってもその気候を利用したみかんの質です。
日照量が多くて温暖な気候、さらに南斜面の丘陵地になっているためみかんが育てやすく排水性が良い土地に恵まれているなど状況が整いすぎています。
その結果、とても甘くて美味しいみかんが生産できるようになっており、味にこだわりがある方も唸らせることに成功しています。